禁煙すると起こる「眠気」の理由

禁煙をすると急な眠気に襲われるのは、神経伝達物質である「アセチルコリン」とタバコに含まれる「ニコチン」が原因です。
アセチルコリンは自律神経(交感神経・副交感神経)を刺激して、脳を活発にする作用があります。
またニコチンも脳を興奮・覚醒状態にさせるアセチルコリンと同じ働きをします。

タバコを吸うことでニコチンが脳に入り、アセチルコリンの代わりに働くようになります。
しかし常にニコチンを摂取し続けると、脳が「アセチルコリンは必要ない」と勘違いしアセチルコリンを生成しなくなります。
そうなるとニコチンが自律神経をコントロールするようになり、タバコを吸うと目が覚めるのは、ニコチンがアセチルコリンの代わりに脳を覚醒させているからなのです。
禁煙するとニコチンを摂取しなくなるので、少量のアセチルコリンでは自律神経を制御することができず、仕事中や昼間の急な眠気を抑えることができなくなるのです。

「眠気」が起こらないようにするための予防策

生活習慣を見直し、しっかり睡眠を取る

日中に運動を取り入れたり、睡眠時間を決めておくなど、生活習慣を見直すことが大切です。
そうすると、自律神経のバランスも整い、眠気に襲われることが減っていきます。
また十分な睡眠が取れていると身体は休まるので、急な眠気が起こりにくくなるのです。

カフェインを積極的に摂っておく

眠気を起こす成分に「アデノシン」と呼ばれるものがあります。
カフェインはそのアデノシンをブロックする作用があり、眠気を覚ます効果が期待できるのです。
日頃から摂取しておくと眠気が軽減されます。
しかし刺激が強いので胃や腸が弱い人は飲みすぎに注意しないといけません。

眠い症状はいつまで続くもの?

症状の期間は個人差がありますが、喫煙期間が長かったり、1日に吸っていた本数が多い人は、眠気から抜け出せるまで時間がかかる可能性が高いです。
3日目で眠気を感じなくなる人もいれば、1年ほど長く続いた人もいます。
しかし期間が長くなっても辛抱していると眠気に襲われることはなくなります。
予防・対処しながら乗り越えていきましょう。

「眠気」に襲われたときに役立つ解消法

運動をする

身体が疲れるほどの運動をしてしまうと更に眠気が悪化することもあるので、脳が起きるぐらいの軽い運動を心掛けましょう。
座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ体制でいるときに眠気に襲われた場合は、少し歩くなどの簡単な運動で十分です。
大きく深呼吸をしてみたり、伸びをするなどといった違う行動をして脳に刺激を与えましょう。

カフェインの入っている飲み物を摂る

眠気を起こす「アデノシン」が含まれているカフェインを含む飲み物は「コーヒー」「お茶」「ココア」「チョコレート」などです。
過剰摂取は胃痛や下痢を引き起こす危険性があるので、コップ1~2杯を目途にしましょう。
カフェインは摂取後30分程度経ってから効果を発揮すると言われています。
眠気に我慢できないときは試してみて下さい。

昼寝をする

眠気に襲われどうしても我慢できないときは、可能であれば少し仮眠を取るのが一番です。
10分~20分の仮眠は脳の状態を回復することができるのです。
仕事中は仮眠を取ることはできないので、休憩中に時間を見つけて少しの睡眠を取っておくのもいいでしょう。

メンソールやミント系の食べ物でスッキリする

簡単に持ち運びができていつでも食べられるアメやガムは、眠気覚ましにピッタリです。
「噛む」という行為は脳に血液を送る働きを促し、脳の働きを活発にする効果があります。
中でもメンソールやミント系のものはスッキリとした気持ちになれてリフレッシュ効果もあるのでオススメです。

人と会話をする

眠気を解消するために人と会話する方法があります。
会話に集中することで眠気を吹き飛ばし、脳を起こすことができるのです。
大きな声を出したり、歌を歌うのも効果的です。

ツボを押す

眠気を感じたときにピッタリな「合谷」と呼ばれるツボがあります。
両手の親指と人差し指の付け根にあるツボで、片方の手でギュッと押し込むように刺激しましょう。
イタ気持ちいと感じるぐらいの力の強さがオススメです。

なかなか抜け出せない場合は医者に相談をしよう

急な睡眠に襲われるのは禁煙の禁断症状の可能性が高いですが、他にも体調が悪くなったり異常な睡魔が襲ってくるようになったりと、いつもと違う感覚がしたらすぐに病院へ行きましょう。
禁煙外来では治療プログラムなどもあり、効率よく禁煙をすることができます。

規則正しい生活を見直して改善しよう

仕事中や運転中など、眠ることができない状態の眠気は本当にツライですよね。
禁断症状の一時的なものなので時間が経てば必ず改善しますが、予防・対策することも大切です。
眠くなったときの対処法を見つけておくと、いざというとき安心できますよ。
「眠気」に悩まないために、規則正しい生活を送りましょう。